ハイローオーストラリアボリンジャーバンド攻略手法!設定と相場の判断方法

ボリンジャーバンドはバイナリーオプションで分析を始めた方なら名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。
しかし「3シグマで反発しなかった」や「バンドウォークと思ったら反発した」など、上手く使えていない方は多いはず。
このボリンジャーバンドの「ダマシ」の多くは、ボリンジャーバンドの使い方を正しく理解していないことが原因なのです。
そこで、この記事ではボリンジャーバンドの使い方を正しく理解してもらい、ハイローオーストラリア攻略の武器とする方法を解説していきます。
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドはアメリカの現役テクニカルアナリストであるジョン・ボリンジャーが考案したテクニカル指標で、「標準偏差」と言う統計学を基にローソク足の分布の確立をバンドと呼ばれるラインによって表したインジケーターです。

ボリンジャーバンドは、このチャートのようにミドルバンドを中心に外側に向かって±1σ(シグマ)、±2σ(シグマ)、±3σ(シグマ)とバンドが並んだ形状のインジケーターとなります。
一般的にFXやバイナリーオプションではミドルバンドを中心に±1σ(シグマ)・±2σ(シグマ)・±3σ(シグマ)の7本のラインを表示します。
各バンド単体で表示する使い方もあれば、3.5シグマなどの微調整も可能です。力
ボリンジャーバンドのミドルバンドはミドルラインとも呼ばれますが、実は単純移動平均線(SMA)となっています。
このボリンジャーバンドをバイナリーオプションで活用するためには、以下の4つのことを理解する必要があります。
- ボリンジャーバンドの特長
- ボリンジャーバンドを使った相場の判断方法
- ボリンジャーバンドの期間設定
- ボリンジャーバンドを使う際の注意点
それぞれについて次で詳しく解説していくので、自分の使い方のヒントにしてみましょう。
ボリンジャーバンドの特長
ボリンジャーバンドの最大の特長は「視覚的に相場の環境認識ができる」点です。
相場の環境認識とは簡単に言えば、これから相場がどのように動くのか予測することを言います。
- 上昇する可能性が高い
- 下降する可能性が高い
- 今はどちらとも言えない
相場の環境認識は上記3つに分けることができますが、この判断は「値ごろ感」や「だろう」では無く、明確な根拠をもって行います。
- 売り買いの集中するポイント
- 相場の基本法則
- ローソク足で作られるチャートパターン
- インジケーターの値
バイナリーオプション初心者はエントリーポイントを探すことに集中してしまいます。
ボリンジャーバンドは具体的には以下の3つの状態から、現在の相場が次にどのように動きやすいのかが判断できるインジケーターなのです。
- 標準偏差からバンド内にローソク足が収まる確立が分かる
- ミドルバンドの傾きからレンジ相場、トレンド相場の判断ができる
- 相対的なバンドの幅から現在のボラティリティが判断できる
ボリンジャーバンドを使ってダマシにあってきた方は、この環境認識にボリンジャーバンドを使わなかったことが大きな原因になっています。
ボリンジャーバンドだけでなく、インジケーター全般に言える部分なので、そのつもりで以下の解説を読んでみてください。
標準偏差からバンド内にローソク足が収まる確率が分かる
「標準偏差」とはある一定の範囲内に収まる確率のことを言い、ボリンジャーバンドの場合、以下の確率でバンド内にローソク足が収まると言われています。
バンドの名称 | バンド内に収まる確率 |
---|---|
±1σ | 約68.3% |
±2σ | 約95.4% |
±3σ | 約99.7% |
このことから、ボリンジャーバンドは相場の次の動きの予想を立てることが可能なインジケーターなのです。

チャートの丸部分のように、±2シグマや±3シグマはローソク足が収まる確率から、相場反転の目安に使うことができるわけです。
ですがこの「標準偏差」の考え方は、逆に言えばバンド内に収まらないローソク足=勢いがあるローソク足と考えることができますよね。
バイナリーオプションではボリンジャーバンドのバンド内に収まる確立を利用して逆張り手法に取り入れる場合があります。
でもボリンジャーバンドだけでは相場反転は判断できないと考えた方がリスクは少ないはずです。
使い方を間違えなければ逆張りの根拠としても有効なので、詳しくは後程解説していきます。
ミドルバンドの傾きからレンジ相場トレンド相場の判断ができる

ミドルバンドは先ほど話したように移動平均線なので、当然移動平均線の特長を持っています。
ボリンジャーバンドのミドルバンドでの環境認識
ミドルバンドの状態 | 環境認識・相場判断 |
---|---|
ミドルバンドがほぼ水平 | 相場に方向感が無い、レンジ相場の可能性がある |
ミドルバンドが大きく傾いている | トレンド相場の可能性が高い 傾きが大きい=勢いがあると判断 |
ボリンジャーバンドはバンドの幅の広がり具合とミドルラインの傾きで相場の状態を判断する補助として使うことができるのです。
バンドの幅と環境認識の関係は「ボリンジャーバンドを使った相場の判断方法」で解説します。
ちなみに移動平均線についてまだ詳しくないのでしたら、こちらの記事も参考にしてください。
相対的なバンドの幅から現在のボラティリティが判断できる
ボリンジャーバンドは相場のボラティリティが高ければバンド幅が広がる特性を持っています。
ボラティリティとは相場の流動性のことを主に言います。
「流動性がある相場」とは相場参加者が多く、積極的に売り買いが行われていることを指し、テクニカル分析が効きやすい状態の相場となります。
- バンドの幅が広い→ボラティリティがある→エントリー向きな時間帯
- バンドの幅が狭い→ボラティリティが無い→エントリーに不向きな時間帯
ボリンジャーバンドを使えばこのように環境認識ができます。
ボラティリティの判断は相対的な幅の違いで判断するので、下にチャートのように全体を見た上で判断する必要があります。

また、ボラティリティは時間帯にも関係するのでボリンジャーバンドのバンドの幅での判断と時間帯の関係にも注目します。
「ボラティリティがある=トレンド相場=順張りが有利」と思われがちですが、実際はしっかりした値幅が確保できます。
ボリンジャーバンドを使った相場の判断方法
ボリンジャーバンドは次の3つの状態で主に相場の状態を判断します
- スクィーズとエクスパンション
- バンドウォーク
- バンド幅の収縮
それぞれについて詳しく解説していきましょう。
スクィーズとエクスパンション

スクィーズとエクスパンションはボリンジャーバンドの代表的なトレンド初動を捉えるサインです。
名称 | ボリンジャーバンドの形 | 相場の状態 |
---|---|---|
スクィーズ | バンドが相対的に狭くなり水平になる ミドルバンドも水平 | レンジ状態 |
エクスパンション | バンドの両端が大きく開く | トレンドの初動を知らせるサイン |
スクィーズは相場が力を貯めている状態。
エクスパンションは貯めた力を一気に解放した状態と表現することもできます。
エクスパンションのポイントは、相場の進む方向と逆のバンドも広がる点です。
先ほど話したボラティリティが大きくなる点とも関係する現象です。
バンドウォーク

バンドウォークはトレンドが継続していることを表すボリンジャーバンドのサインです。
このチャートのようにバンドウォークは±2シグマに沿ってローソク足が並んでおり、まるでバンドの上をローソク足が歩いているように見えることからこの名前が付いたそうです。
バンドウォークはトレンド判断に有効なサインなのですが、実際の動いているチャートで判断するにはコツが必要なサインなので、この記事を参考に自分の判断基準を見つけてください。
バンド幅の収縮

相場の進行方向のボリンジャーバンドが収縮し始めると相場のボラティリティが少なくなって来たことを表しトレンドの終焉を教えてくれます。
トレンド後のバンドの収縮はあまり語られていませんが、高値掴みや安値掴みの予防、次の動きの予測や準備で非常に役に立つサインの一つと言えます。
ボリンジャーバンドの期間設定
ボリンジャーバンドは自由に期間を設定でき、期間設定によって、ここまで解説してきた特長やサインの出現の仕方が変わってきます。

一例として期間20と期間80のボリンジャーバンドを比較しましたが、印象が全く変わりますよね。
期間を長くする→反応は遅くなるが、大きな時間足を意識でき、環境認識がしやすい
基本的には期間設定の違いによって上記のような使い方の違いが出てきます。
一般的には期間20前後のボリンジャーバンドを使いますが、自分の使い方に合わせて検証してみても良いでしょう。
youtubeや個人ブログでも設定値の攻略情報がたくさんあるから参考にしてみてね。
ボリンジャーバンドに合うインジケーター
ボリンジャーバンドの環境認識の精度を上げ、エントリー根拠の補助をするのにおすすめのインジケーターを3つ紹介します。
- ライン
- 一目均衡表の雲
- RSI
これらは、ボリンジャーバンドと合わせて使うことによりお互いのメリットを生かして環境認識やエントリーの根拠を強めてくれる効果があります。
マルチタイムフレーム分析と合わせてハイローオーストラリア攻略に役立ててみてください。
ライン
ラインはインジケーターに分類するのは微妙なテクニカルツールですが、ボリンジャーバンドと非常に相性が良いので紹介します。

ラインは優先順位の高いテクニカル分析の根拠となりますが、そのラインが本当に有効なのかは経験を積まなければ分からない点が欠点です。
しかし、このチャートのようにラインブレイクの場合は、ボリンジャーバンドのスクィーズ・エクスパンションを併用すれば確実性が上がるわけです。
この他にもラインタッチとボリンジャーバンドの±2シグマ、±3シグマタッチの併用も有効な手法の一つとなります。
一目均衡表の雲
一目均衡表の「雲」は相場の大きな方向性を示してくれるインジケーターです。
- ローソク足が雲の上→上昇の勢いが強い
- ローソク足が雲の下→下降の勢いが強い
「雲」はこのように視覚的に相場の方向性が分かるので、ボリンジャーバンドの各サインの判断に迷いが少なくなるメリットがあります。

このチャートのように雲で方向性を固定すれば、①番のスクィーズからのエクスパンションの信頼性が上がりますし、②番の+2シグマタッチでの逆張りの信頼性も高くなるわけです。
またミドルラインは移動平均線ですから、移動平均線を抵抗帯とした③番での押し目エントリーも狙うことが可能になります。
一目均衡表の特長はこちらの記事で詳しく解説しています。
RSI
ボリンジャーバンドの±2シグマ、±3シグマを使った逆張りの場合、RSIはボリンジャーバンドの信頼性を上げるために、オシレーターの売られすぎ・買われすぎを補助とする方法があります。

オシレーターの1つであるRSIは期間14で設定した場合、70%以上が買われすぎ、30%以下が売られすぎと言われています。
RSIの根拠だけでは非常にリスクが高いのですが、ボリンジャーバンドと組み合わせると何個も根拠を重ねられ強いエントリーポイントとなります。
このチャートを例とすれば、前回安値と一致した①番はボリンジャーバンドが収縮した後に-2シグマを下に抜けた状態でRSIが30にタッチしています。
相場の状況、ボリンジャーバンドの形とサイン、さらにRSIを加えることによりエントリーの信頼性が高くなっていることが分かるでしょう。
RSIについて興味がある方は、こちらの記事で使い方を詳しく解説しているので読んでみてください。
ボリンジャーバンドを使用した攻略法
ボリンジャーバンドは環境認識のツールとしても、エントリー根拠としてもオールマイティに使うことができるインジケーターのため、どの手法の補助にも役立つと言えます。
その中で今回はマルチタイムフレーム分析を併用したスクィーズとエクスパンションのサインでの順張り手法を紹介します。
1時間足と5分を使う
使う時間足は1時間足と5分足。
それぞれにボリンジャーバンドの期間20、2シグマ(水色)、3シグマ(灰色)を入れます。(ミドルバンドはピンク色)
そして大きな方向性を見るために期間200の指数平滑移動平均線(緑色)を表示しています。
1時間足でスクィーズ・エクスパンションを確認する

最初に1時間足を観測し、ボリンジャーバンドがスクィーズ・エクスパンションしている部分を見つけます。
このチャートの①番は期間200の移動平均線の下なので下降の勢いがあると考えられる部分となり、前回安値を下抜けしてスクィーズからエクスパンションしていることから、トレンドの初動と考えることができます。
ここまで1時間足で環境認識が完了したら5分足に移りエントリーポイントを探します。
5分足でのエントリー判断

5分足では1時間足のエクスパンション後に1時間足の押し目をボリンジャーバンドのサインを根拠に狙います。
今回のエントリーポイントは②番のローソク足を確認後、次足のエントリーなのですが、エントリーする根拠は次のようになっています。
- 1時間足で下降トレンドの初動の可能性が高い動きがあった。
- 5分足でボリンジャーバンドがスクィーズし、1時間足のサポートライン③番付近がレジスタンスラインになっている。
(ボリンジャーバンドの+2シグマ内にローソク足が収まっていることも理由の1つ)つまり相場が上昇する可能性が低い - ④番の最安値をローソク足がブレイク
- ボリンジャーバンドがエクスパンションの動きを見せた
ハイローオーストラリアで勝つためには最低限このように根拠を積み重ねた部分でエントリーする必要があります。
- 上位足の環境認識である程度エントリー方向の固定や予測をしておく
- 使う手法は1種類のとし、あらかじめ決めたエントリー根拠がそろったらエントリーする
- 相場観察の時間帯は毎日同じ時間に固定し、通貨ペアも観察できる数ペアに絞る
どれも一朝一夕では身につかないことですが、初心者は「今すぐ稼ぐ」ではなく「将来確実に稼ぐための準備」と考え、検証・練習を重ねていきましょう。
ボリンジャーバンドを使う際の注意点
ボリンジャーバンドの「ダマシ」を少なくしハイローオーストラリア攻略の武器とする際に注意しなければいけないポイントを解説していきます。
- ボリンジャーバンドだけで判断しない
- バンド内に収まる確立を過信しない
- 環境認識は上位足でも行う
この注意点はインジケーターを使う際に共通する部分もありますから、バイナリーオプションの手法作りの際に役立ててみてください。
ボリンジャーバンドだけで判断しない
ボリンジャーバンドは環境認識やエントリータイミングに役立つインジケーターですが、ボリンジャーバンド単体では分析の精度は非常に低いと言わざるをえません。
あくまで、ボリンジャーバンドは環境認識やエントリーの補助なので、ローソク足で形作られるチャートをメインに相場分析をしなければいけないのです。
具体的には相場の基本法則を理解し、ダウ理論や相場参加者の心理をチャートから読み取り、その根拠を裏付けるためにボリンジャーバンドを使用します。
バンド内に収まる確立を過信しない
ボリンジャーバンドの±3シグマはバンド内にローソク足が収まる確立が約99.7%のため、逆張りの根拠に使われる場合が多いバンドです。
しかし、この標準偏差の確立だけで逆張りの根拠とするのは非常に危険です。
標準偏差とはローソク足の分布の統計を元に出された値です。
統計はその元となる数が多ければ信頼度が上がる数値になります。
例えば100の対象より1,000の対象から導き出した値の方が信用が高いわけです。
しかし、通常使うボリンジャーバンドは期間が20くらいですから、単純計算で20本文のローソク足のデータしかないことになります。
もちろん、ボリンジャーバンドの開発では様々なデータを元に計算式を導き出しているので、ある一定の信頼性はありますが、このような理由からボリンジャーバンドのみではエントリー根拠としては弱いと考えたほうがリスクは少ないでしょう。
環境認識は上位足でも行う
バイナリーオプションではエントリーする時間足ばかりに気を取られてしまいますが、常に大きな時間足の方向性を気にかけた環境認識をしなければ「ダマシ」に合う確立ばかりが大きくなってしまいます。
「相場は大きな時間足の流れに従う」と言う環境認識の大前提があります。
例えば1時間足が上昇トレンド、15分足が上昇トレンドの時、1分足でローエントリーは怖いですよね。
まとめ
ボリンジャーバンドは環境認識だけでなく順張り・逆張りの根拠としてオールマイティに使うことができるインジケーターです。
しかし、使い方を間違ってしまうと「ダマシ」ばかりで使えないインジケーターになってしまうでしょう。
これはテクニカル指標を使った分析全てに言えることで、自分自身が相場を読む力があって初めてインジケーターの値が生きてくるわけです。
バイナリーオプションで勝つためには努力が必要ですが、正しい努力をすれば将来的に稼ぐ方法を手に入れることができます。
ぜひこの記事を参考にボリンジャーバンドを使った手法を構築し、ハイローオーストラリアで稼げるようになっていきましょう。

オススメ度 | |
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サポート | |
使いやすさ | |
信頼度 |