エリオット波動を使ってハイローオーストラリア攻略精度UP!基礎から応用まで徹底解説!

ハイローオーストラリアはエリオット波動の考え方を取り入れれば格段に分析精度が上がり勝ちやすくなります。
しかし、ほとんどの解説では FX での活用方法を解説しているため、どう使えばよいかわからない方も多いはず。
そこで、この記事ではバイナリーオプション専用のエリオット波動の活用方法を解説していきます。
エリオット波動とは?
エリオット波動は 1938 年に米国の元会計士である株式アナリスト「ラルフ・ネルソン・エリオット」によって発表された理論です。
この理論は「相場は一定のパターンを繰り返す」と言うもので、このチャートのように「トレンドは推進派5波、調整波3波で構成されている」と言う理論になります。
チャートはこの画像のように上昇下降しながら作られていますが、この波は投資家の心理を表したものになっています。
簡単に言えば、投資家が買いたい売りたいと考えた結果が波となっているわけですが、エリオット波動理論はこの心理に一定の法則があると言うことを発見し、体系化したものと言えるのです。
そのため、株式市場だけでなく現在では為替市場でも応用されFXやバイナリーオプション攻略で活用されているわけです。
ちなみに、エリオット波動理論は 19 世紀に提唱されたダウ理論を元にした理論となります。
ダウ理論とは?
ダウ理論は相場の基本法則をまとめた理論となり次の6つの法則から成り立っています。
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
エリオット波動はダウ理論の 2、3、6 番の法則を実際に相場に落とし込んだ時、「推進5波と調整3波で1つのサイクルとなる」と言うことを提唱した、実戦的な法則と言うこともできるのですね。

エリオット波動の基礎知識
- 為替相場では下降トレンドでもエリオット波動が発生する
- エリオット波動の推進5波と調整3波ができる理由
為替相場では下降トレンドでもエリオット波動が発生する
エリオット波動の解説ではほとんどの場合、上昇トレンドのみの解説となっているので「エリオット波動は上昇トレンドのみで使える法則なんだ」と考えてしまっている方は多いと思います。
しかし、為替市場ではこのチャートのように下降トレンドでもエリオット波動が発生するのですね。
本来、エリオット波動は株式市場を前提に考えられた理論のため、上昇トレンドしか適用になっていませんでした。
なぜなら、株式は「安く買って、高く売る」ことのみで利益を上げられるため、下降トレンドに適用しても投資家の利益にならなかったからです。
つまり、下降トレンドでも投資家心理がチャートに表れるので、投資家心理を体系化したエリオット波動が適用できるわけです。
そのため、上昇、下降両方でエリオット波動を利用できることを前提にこれからの解説を読み進めてください。
エリオット波動の推進5波と調整3波
エリオット波動は投資家の売買行動を結果がチャートに表れたものと先ほど解説させてもらいました。
では、実際にどのような売買行動が各波に反映されているかをここで解説していきます。
推進第1波
推進第1波はトレンドの始まりの波となり、相場の反転ポイントやレンジブレイクなどで少数の投資家がポジションを持つことにより発生する波となります。
推進第2波
推進第1波でポジションを持った投資家が利確することによって発生する戻りの波となります。
大きく戻る場合が多い波となります。
推進第2波は推進第1波の始点を超えないことが条件となります。
推進第3波
エリオット波動推進第3波は最も大きくなる場合が多く、エリオット波動の中心となる波です。
推進第3波は第2波が後ほど解説する「第1波の始点を抜けない」ことにより多くの投資家がトレンド発生と考えポジションを持つことにより勢いのある波となります。
推進第4波
推進第4波は第3波でポジションを持ったトレーダーが利確することによって発生する波です。
しかし、まだトレンドが続くと判断した投資家が新たにポジションを持つ場合もあるため、動きが緩慢になりやすい波でもあります。
推進第5波
推進第5波は第3波に乗り遅れたトレーダーがポジションを持つことによって発生する波です。
特徴として、大きなローソク足が形成される場合がありますが、トレンドに乗るポジションを持つには遅すぎる状態となります。
調整1波(A波)
推進5波を確認した投資家が利確を始めたために起こる波です。
しかし、まだトレンドの終焉と考えていないトレーダーも多く、動きは小さなものとなります。
調整2波(B波)
調整1波の戻りの波と言える動きとなり、調整2波が次の状態になるとトレンドの終焉の可能性が高くなります。
- 上昇のエリオット波動→推進第5波の高値を超えない
- 下降のエリオット波動→推進第5波の安値を超えない
つまり、ダウ理論の「高値更新・安値切り上げ」「安値更新・高値切り下げ」が崩れることとなり下降への動きが加速することとなります。
調整第 3 波(C波)
調整第 2 波の動きを見て、完全にトレンド転換と判断した投資家がポジションを持つことによって発生する波となります。
エリオット波動の活用方法
さて、このエリオット波動をハイローオーストラリア攻略で活用する場合は次の3つの活用方法が考えられます。
- エリオット波動を利用して相場の流れを予測し戦略を立てる
- 推進第3波の流れに乗って順張り
- 推進第2波から第3波への切り替わりのタイミングでの逆張り
特にバイナリーオプションで勝つためには、今のエントリーポイントを探す以前に、相場の流れを予測することが重要ですから、エリオット波動を覚えることは大きなメリットとなるのです。
エリオット波動の原則
相場はエリオット波動が必ず成立するわけではないため、無理やりエリオット波動をあてはめてハイローオーストラリアのエントリーポイントを探すのは危険と言えます。
では、どういった場合エリオット波動が成立しエリオット波動を利用した攻略ができるのかと言うと、下記の3つの条件がそろった時になります。
- 推進第3波が最も短くなることは無い
- 推進第2波は推進第1波の開始地点を超えない
- 推進第4波は第1波の頂点を超えない
この 3 つの原則とハイローオーストラリアのエントリーとの関係を以下で詳しく解説していきます。
推進第3波が最も短くなることは無い
エリオット波動の原則1は言い方を変えれば最も勢いの強い波と言うことになります。
そのため、ハイローオーストラリアでは順張りで最も勝ちやすい波なのです。
推進第2波は推進第 1 波の開始地点を超えない
エリオット波動の原則 2 は画像のようにダウ理論が成立している部分となり、今後トレンドが始まることが期待できる状態のことを言います。
また、これも後ほど「エリオット波動の攻略法」で解説しますが、ロールリバーサルが発生した場合はハイローオーストラリアの逆張りに使用することが可能な原則となります。
推進第4波は第1波の頂点を超えない
上記の状態が成立しない時は、エリオット波動の波のカウントを間違っている、もしくはエリオット波動が成立していないため、エリオット波動後に相場転換のシナリオを立てていた場合は戦略の組み直しをしなければいけません。
ハイローオーストラリアの攻略では推進第2波から推進第3波までがエントリーチャンスとなるため、この原則3はエントリーとは深く関係しません。
エリオット波動の攻略法
エリオット波動を利用したハイローオーストラリアの攻略法は次の3つです。
- エリオット波動の波をカウントし相場状況を把握する
- エリオット波動推進第3波の勢いに乗った順張り
- エリオット波動推進第2波から3波への転換を狙った逆張り
以下で詳しく解説するので、エリオット波動の使い方をイメージしてみてください。
エリオット波動を利用した相場状況把握
ハイローオーストラリア攻略=エントリーポイントと思われがちですが、エントリーポイントを探すより重要なことが相場状況を把握することです。
例えば、レンジ相場で有効な手法をトレンド相場で使っても勝つことは難しいわけですよね。
この相場状況を把握する方法としてエリオット波動を利用するわけですが、具体的な利用方法は以下のようになります。
①推進第1波:
相場の反転ポイント(上記チャートの場合は戻り高値)を上抜けしたことにより状況トレンドに転換した可能性を見つける
②推進第2波:
戻りの波が推進第1波の始まりを下抜けしないことを確認できたのでエリオット波動が成立している可能性が高くなる
③推進第3波:
推進第2波が成立したので推進第3波が最も勢いがよく上昇すると予想できるため上昇方向のエントリーを考える
④推進第4波・推進第5波→調整 1、2、3
推進第4波に入ったと思われる部分で上昇方向へのエントリーポイントを探すのを中止し、推進第5波の発生後、調整 1、2、3 波の動きを分析しつつ、次の戦略(再び上昇した場合、相場転換した場合)を立てる
エリオット波動推進第3波の勢いに乗った順張り
エリオット波動推進第3波は最も勢いがある波なので、ハイローオーストラリアの順張りはこの流れに乗ることで勝率を大きく高めることができるのです。
具体的には次のようなポイントが最も勝率が高くなる傾向にあります。
エリオット波動の推進第 3 波を利用した順張り
①推進 1 波、推進 2 波から推進第 3 波の発生を予測
②推進 3 波が推進第 1 波の高値を超えるつまりダウ理論の高値更新・安値切り上げが成立
※下降のエリオット波動の場合は推進第 1 波の安値を超えることでダウ理論成立
③次足からハイエントリー
ちなみに、上記解説のチャートでは推進5波でも順張りポイントがありますが、推進5波は投資家の利確も多くなり安定しない場合が多くなってしまいます。
エリオット波動推進第2波から3波への転換を狙った逆張り
これは、先ほど「エリオット波動の原則の原則 2」で話したロールリバーサルを利用した攻略法です。
ロールリバーサルとは別名サポレジ転換と言われるラインの役割が変わるポイントを狙う手法です。
このチャートのように今までサポートライン(価格の下限を支えるライン)として機能していたラインが、ラインを抜けた価格が戻ってきたとき、今度はレジスタンスライン(価格の上限を支えるライン)に変化していることをロールリバーサルと言います。
この現象は、このラインが投資家が意識する価格帯であることを示しているため大きな抵抗となり逆張りのエントリーポイントとしては最適となるのです。
エリオット波動の推進第2波は第1波の始点を超えないことがエリオット波動の原則です。
このチャートで言えば赤矢印部分が推進第 1 波の始まりとなり、同時に推進第 3 波の始まりのポイントと重なりロールリバーサルとなっていることがわかるはずです。
また、エリオット波動を利用した逆張りはマルチタイムフレーム分析を取り入れると、大きな時間足の推進第3波内でも頻繁に使える手法となります。
エリオット波動で役立つインジケーター
エリオット波動を利用する際に一番難しいのが波のカウントです。
そこで、おすすめのインジケーターがZigZag(ジグザグ)。
ZigZagはMT4標準のインジケーターとなり「挿入」→「インジケーター」→「カスタム」を選び一番下に表示されているインジケーターです。
ZigZagを標示させるとこのチャートのように、ある一定の規則に従って価格の波を標示します。
細かな動きに惑わされず、一定の目線でチャートを見ることができるメリットがあります。
また ZigZag は設定値の「Depth」を変えることにより波の見え方を変えることができます。
設定値の変化による波の見え方
• Depth を大きくする:波の間隔が広くなる→大きな波の動きを見ることができる
• Depth を小さくする:波の間隔が狭くなる→細かい波の動きを見ることができる
標準では「設定値12」となっているのですが、おすすめは「設定値6」前後。(上のチャートはDepth6で設定)
エリオット波動の注意点
ハイローオーストラリアでエリオット波動を使う際は次の4つの事項を注意しながら使ってください。
- フラクタル構造を意識する
- 調整波は推進派となる場合がある
- パターンが崩れることがある
- 長めのエントリーが有効
以下で詳しく解説します。
フラクタル構造を意識する
フラクタル構造とは、簡単に言えば大きなエリオット波動の中に小さなエリオット波動があることを言います。
この画像のように大きな時間足で作られるエリオット波動は、短い時間足で作られるエリオット波動の集まりとイメージすれば良いでしょう。
「相場は大きな時間足の流れに従う」と言う大原則があります。
バイナリーオプションは特に1分や5分などの短い時間足を使うので、大きな時間足の流れの影響が大きい取引方法になります。
フラクタル構造を意識したエントリーポイント
この画像のように大きな時間足の推進第 3 波の中ならば、まずエントリー方向を迷うことが無くなります。(上図の場合はハイエントリーだけを考えれば良い)
そのため、例えば青丸部分は短い時間足の推進第 3 波の勢いに乗った順張り。
赤丸部分は推進第 2 波から 3 波への転換ポイントを捉えた逆張り等、勝率の高いポイントを効率よく探すことができるのです。
この考え方は「マルチタイムフレーム分析(MTF)」と言われ、エリオット波動だけでなくすべての分析の基礎であり、勝つためには重要な分析方法となります。
調整波は推進派となる場合がある
上昇相場だけ気にすればよい株式相場では、下降は調整波として次の上昇に備える波として考えれば良いわけです。
しかし、下降相場も利益を得られる為替相場では「下降への転換=下降トレンド」と意識しなければいけないのですね。
そのため、調整 1、2、3 波は同時に推進 1、2、3 波と考える必要が出てくるわけです。
基本的には次の要件のどちらかを満たしたときに調整波が推進波となっていると推測すれば良いはずです。
調整波が推進波と判断するポイント(上昇のエリオット波動の場合)
①調整第 1 波が推進第 4 波の安値を下抜け:
押し安値を下抜け状態のため相場転換の可能性が高くなる
②調整第 2 波が調整第 1 波の始点を超えない:
エリオット波動の原則 2 をクリアした状態
②調整第 3 波が調整第 2 波の安値を下抜けする:
下降のダウ理論「安値更新・高値切り上げ」が成立した
短い時間足ではエリオット波動が成立しない場合が多々ある
例えば、この5分足チャートでは下降トレンドが発生していますが、エリオット波動の法則通りになっていませんよね。
しかし、1時間足を見てみると、先ほどの部分はエリオット波動推進3波のためハイローオーストラリアではローエントリーに非常に有利な部分となるのです。
実はエリオット波動は 1 時間足や日足など投資家が意識する時間足だからこそ成立しやすい法則となのです。
そのため、バイナリーオプションで使用する1分足や5分足は先ほどのチャートのように「トレンドは出ているけどエリオット波動のカウントができない」などは多いのです。
この推進第3波の波の数が多くなる現象をエクステンション(延長)と言います。
長めのエントリー時間が有効
エリオット波動は相場の長期的な流れを見る法則のため、バイナリーオプションのようなピンポイントのエントリーポイントを狙う場合は一時的な逆行に巻き込まれたりする場合が多い傾向にあります。
例えばこのチャートのように強い下降トレンドでも、ところどころ上昇のローソク足(緑色)が含まれていますよね。
そのため、エリオット波動を利用する際は1分足なら3分以上の取引時間、5分足なら10分以上など長めの取引時間を選択し、確実に流れに乗れるようにすることをおすすめします。
まとめ
ここまで解説してきたエリオット波動をハイローオーストラリア攻略で利用する際のコツは次の4つにまとめることができます。
- バイナリーでは下降トレンドでもエリオット波動が適用できる
- ダウ理論を意識しながらエリオット波動を使う
- 調整波は相場転換後の推進波となる可能性がある
- エントリーする時間足より大きい時間足の推進第3波の中でエントリーポイントを探す
エリオット波動を実戦で使うには、チャートをどのような目線で見ているのかが重要となるため、経験を積まなければいけない手法となります。
しかし、時間を使った分ハイローオーストラリアの勝率 UP に大きく貢献できるのは確かです。
ぜひ、この記事を参考にエリオット波動を使いこなせるようになり、有利なエントリーポイントを探し出すスキルを身に着けてみましょう。
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